有吉玉青さんは、有吉佐和子さんの娘さんでもあります。
玉青さんの作品で特に好きだったのが、ニューヨークに留学していた頃のエッセイ「ニューヨーク空間」。
今回の「恋するフェルメール」は、まだフェルメールが今ほど日本中にポピュラーになる前に好きになり、フェルメールの全作品を見ようと決心し、各作品ごとにエピソードを書かれていて、全作品の写真も掲載されていて(カラーで)読んでいて楽しくなりました。
私の中のフェルメールといえば、これ。

「真珠の首飾りの少女」です。
だけど、有吉さんはこの絵の少女の瞳が恐いとのこと。
この作品をもとに映画化されましたが、その映画についても触れていて興味深かったです。

スカーレット・ヨハンソンは絵の中の「少女」そのもの。
以前から気になっていたのですが、この本を読んで、ますます観たくなりました。
「ニューヨーク空間」でも留学生活を夢のような楽しい日々、というものではなく、留学生活の孤独を主に描いていたような気がしましたが、今回もそれを思い起こさせる文章がありました。
ニューヨークに行けば素敵な自分になれる、と思っていた作者。
しかし、現実は、毎日学校とアパートを往復する日々。
略
でも、やっていくしかない。
辞書をひき、授業に出る。レポートを書く、試験を受ける、それしかない。
そして、生きていくって、こういうことではないのか。
夢ばかり見ていたけれど、人生は実は地味なもので、一日一日をやっていくしかない。
これもまた、ニューヨークで身をもって知ったことだ。
以下略
ここではないどこかへ行けば私はもっと素敵になって楽しい日々を過ごせるはず、いまだに漠然とそんな風に思うことがある私には、この文章は響きました。
ホントに、生きていくってそういうことなんですよね。
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ねことひつじと











