映画、「死ぬまでにしたい10のこと」を観ました。
2003年に日本で公開されていた当時から気になっていたのに劇場まで行かなかった作品。
最近、DVD「アボンリーへの道」を観て、主人公セーラ役のサラ・ポーリーの可愛さを再確認して、大人になったサラの作品を観たいと思ったのがきっかけ。
お話は、
23歳のアンは2人の娘の母親。夫は求職中。父は10年前から刑務所へ。
家は実母の裏庭でトレーラー生活。
アンの仕事は夜間に大学の清掃をすること。
ある日、腹痛で倒れたアン。
病院に行くと余命2ヶ月と宣告される。 その日の夜、カフェで一人、
「死ぬまでにしたい10のこと」のリストを書くが・・・。 というもの。

暗い内容で終始泣きっぱなしになることを覚悟していたのですが、全然逆でした。
泣くどころか何度も微笑んでしまったし、爽快な気分になれたのでした。 イザベル・コヘット監督は、作品が「ハリウッド的な大げさな内容」にならないよう気を配ったそうです。
これはあくまでカナダ映画なのだから、カナダ映画らしい作品にしたい、と。 余命2ヶ月だということを誰にも言わず、一人で受け止め、死への準備を淡々と始めるアン。
とても潔くて格好いい女性です。 17歳で初めての彼氏との間に子どもができ、結婚、19歳で第二子を出産。貧乏なのでトレーラー生活。
実母との仲は上手くいっておらず、夫は求職中なのに楽天的。夜の清掃の仕事の他、家事も育児も母親の送り迎えもこなす毎日。
殺伐とした生活を想像しそうですが、アンの生活はとても幸せそう。
夫からは愛され、子ども達はとても可愛いし、清掃の仕事も楽しくやっている。
トレーラーハウスだって、ポップでお洒落な内装です。
しかし、目の前に2ヶ月という命の期限をつきつけられたら、自分の本当の願望が湧き出てくるのでしょう。
10のリストの中に、「夫以外の人とつきあってみる」という項目があって、実際にある男性と恋に落ちてしまいます。 そのせいか、この映画の評価は
賛否両論だとか。
「死ぬと分かっていて、愛人を作るなんて、酷い!」という若い女性の意見が多々あるようです。
私ももっと若いときに観たなら、同じように思ったかもしれませんが、今は、
家族のため自分のために死までの短い期間を精一杯生きるヒロインの姿に共感します。 サラ目当てで観た映画だったのに、思わぬ誤算で、私のお気に入り映画のひとつとなりました。
さてさて、「あと2ヶ月」と余命を宣告されたら、アンのように生きられるか? 無理。 まず、誰にも黙っていることができない。知り合いみんなに話しそう。
10項目どころじゃない欲張りでしょうもないリストを作りそう。
家族や大切な人のために何か残す前に、身辺整理のみで2ヶ月経ちそう。(2ヶ月で足りないかも・・・)
サラ・ポーリーの写真を見た時は、少女時代からかなり顔が変わったという印象を持ったのですが、思いっきり面影が残っていました。
今回、ほぼノーメイクの役柄だったせいもあるでしょうが、笑顔と泣き方が子役時代と全く同じなのに驚きました。大人の女性なのに、子役時代の愛らしい顔と重なって、「セーラだ!可愛いなあ」と何度も思ってしまいました。

好きな作品とともに好きな女優さんを発見した作品にもなりました。