といっても、誰かが私に恋の相談をしたわけでもなく、そういう相談をすることもされることもなくなってから、一体どれだけの年月が経ったのか、全く思い出せません。
まずは、朝の通勤電車の中で。
女子高生が高校の先輩と思われる男子大学生へ恋の相談。
「2日おきに彼氏に「会いたい!」っていうメールを送っているのに返事がないし、電話もくれない」
というちょっと重たい女の子。
それは、ちょっと重たいから彼氏も引き気味なのでは?
なんていう私の心のアドバイスとは別に、優しい男子大学生の先輩は、
「そうかあ・・・」
なんていう曖昧な返事をくり返すばかり。
「付き合う前までは、そんなことなかったのに」
だんだんと、負担になってきたのでは?
私の心のアドバイスを無視し、先輩は優しく聞いてあげるだけ。
「私は、メールには絵文字はほとんど入れてないの!付き合い始めた途端に、いっぱい絵文字を入れる女がいるでしょ?でも、私は付き合う前もつきあい始めてからも全然態度を変えたくないの!」
と力説している彼女。
態度を変えてない・・・。
付き合う前から、「会いたい」メールを2日おきに送っていたのか・・・?
それなら、つきあい始めた途端に絵文字をいっぱい入れたメールを送ってくる女の子のほうが、わかりやすくて可愛いような・・・。
「結局、そういう男に惚れた私がバカだった、ってことか」
って桃井かおりがドラマで言うような台詞を吐き捨て、颯爽と女子高生は朝のホームに去っていきました。
先輩、アドバイス、何もしてなかったよね?
彼女が駅に降りるとすぐに、先輩はカバンの中から、ラップに包んだおにぎりをだしてきて、一心不乱に食べ始めました。
なるほど!
朝ご飯食べる余裕が無くて、電車で食べようと思っていたのに、思わぬところで後輩に会い、恋愛相談されてしまって、おにぎりが食べられなかったのね。
お腹が空きすぎて、「会いたい」メールとかよりも何よりも、カバンの中のおにぎりに集中していたのね。
だから、ずっと曖昧な生返事ばかりだったのね。
おにぎりをほおばっている先輩は、さっき後輩の話を聞いていた愁いを帯びた表情とはうってかわって、ものすごい幸せそうでした。
やっぱり、人間、恋よりも先に食べることが大事ってこと!(?)
私は、先輩に一票!!!















