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カテゴリ:俳句、短歌

  • 2010年 桜
    [ 2010-04-06 16:58 ]
  • 現代の歌人140
    [ 2010-04-01 14:58 ]
  • 俳句は面白い
    [ 2010-01-06 17:40 ]

2010年 桜

 今年もね 桜満開 便り来て カメラ抱えて いざ出陣


 水仙も ユキヤナギも レンギョウも 咲いているのに みな上を向き


 桜色 ことばも色も 可愛いの


 影さえも 印象派の 絵に変える 桜並木の 美の魔法かな




 

by chimamotto | 2010-04-06 16:58 | 俳句、短歌 | Trackback | Comments(0)

現代の歌人140

 最近、短歌に興味をもったのですが、初心者なもので誰のどの歌集を読もうかと迷っている間に、4月になってしまいました。

 そんな短歌初心者にピッタリの本がありました。

 それは、小高賢さん編集の「現代の歌人140」

現代の歌人140

小高 賢 / 新書館



 明治生まれの歌人から1970年代生まれの歌人の140人、各30首ずつが編集されているという、なんともお得な一冊です。
 計4200首という膨大な歌がずらずらと並んでいるので、まだまだ全部の歌を読むことができていません・・・。

 そんな中途半端な現段階で、気になった歌を紹介しますね。


 わたくしの犬の部分がざわめいて春のそこかしこを噛みまくる     荻原裕幸


 「わたくしの犬の部分」っていう所が好き。
 春が来ると、ウキウキしてそうなっちゃうんでしょうね。


 目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき     穂村弘
 
 穂村さんのエッセイのファンでしたが、本業の短歌は初めて読みました。
 エッセイの穂村さんそのままののんびりしてゆるくて可愛い歌です。
 冬の始まりを感じる瞬間って、「ほんかくてきよ」って心の中で大騒ぎしますよね。


 誤植あり。中野駅徒歩十二年。それでいいかもしれないけれど     大松達知

 駅まで徒歩十二年。ありそうな誤植ですね。
 思わずニヤッとしてしまいます。
 「それでいいかもしれないけれど」という作者。私も、「それでいいかも」と思いました。


 「お客さん」 「いえ、渡辺です」 「渡辺さん、お箸とスプーンおつけしますか」     斉藤斎藤
 
 文句なく好きです。
 コンビニで試してみたくなりました。
 斎藤さんの作品は、これ以外も私のツボをついてくる作品がたくさんあります。
 かなりブラックな内容のものもあったりして、ドキリとします。

 リトルリーグのエースのように振りかぶって外角高めに妻子を捨てる     斉藤斎藤

 「外角高めに妻子を捨てる」って?
 深く考えると恐いのですが、読んだ瞬間は爽快感すら感じさせるところがすごいです。

 じいさん動いてる歩道あるいてる子犬のような酸素をつれて     斉藤斎藤 

 この歌もかなりブラックです。
 一見、ほのぼのした風景と思わせておいて、「子犬のような酸素をつれて」いるじいさんだったなんて。
 今後、街角でこういう方とすれ違うたびに、この歌を思い出してしまいそう。


 私がだらだらと何百文字も使ってブログを書いている間に、日本短歌界は、たった31文字でどんどん進化していたのでした。

by chimamotto | 2010-04-01 14:58 | 俳句、短歌 | Trackback | Comments(6)

俳句は面白い

 昨年末、ようやく、うちのテレビも地デジ化され、ハイビジョンなんかも観ることができるようになりました。

 先日、NHKハイビジョンで、「日本ナンダコリャ・これくしょん 今度は俳句だ!」というNHKでしか放送しないだろう内容の番組の再放送をしていました。

 速攻でチャンネルを変えようとリモコンを手にしたのですが、コレが意外と面白くて最後まで観てしまいました。

 「ナンダコリャ?」と感じた俳句を探し出し、それをプレゼンし、最後に全員で採点して、「ナンダコリャ俳句1位」を決めるという内容でした。
 司会は、いとうせいこうさん。
 プレゼン・採点者は、金子兜太さん、假屋崎省吾さん、冨士眞奈美さん、吉行和子さん、大宮エリーさん、なぎら健壱さん、南海キャンディーズ(山ちゃん、しずちゃん)他数名。

 私が学生時代に習った俳句とは、5・7・5の17文字で作成し、その中に必ず季語を含めなくてはいけない!という堅苦しい文学でした。
 
 だけど、この番組で紹介された俳句の奇抜さったら。
 すっかり、俳句の面白さに魅了されてしまいましたわ。



 第一位に輝いた句は、こちらの二句。

 「露人ワシコフ叫びて柘榴(ざくろ)打ち落とす」 西東三鬼

 「戦争が廊下の奥に立ってゐた」 渡辺白泉


 
 露人ワシコフ・・・のプレゼンは見逃してしまったのですが、ネット検索してみるとこんなサイト「増殖する俳句歳時記」を発見。

 作者の状況説明。「ワシコフ氏は私の隣人。氏の庭園は私の二階の窓から丸見えである。商売は不明。年齢は五十六、七歳。赤ら顔の肥満した白系露人で、日本の細君が肺病で死んでからは独り暮らしをしている」。「叫びて打ち落す」のだから、食べるためではないだろう。いまで言うストレス発散の一法か。そんなワシコフ氏の奇矯な振る舞いを、二階の窓から無表情で見下ろしている三鬼氏。両者の表情を思い合わせると、なんとなく可笑しい。と同時に、人間の根元的な寂しさがじわりと滲み出てくるような……。 「増殖する俳句歳時記」より抜粋

 わーお!
 こんな素っ頓狂な隣人を二階の窓から見て、俳句まで詠んでしまう西東氏。
 シュールですね。

 戦争が・・・の句は、廊下に憲兵が立っていた姿を見て詠んだ句だそうです。
 そういう説明を聞かなくても、伝わってくるものがある名句ですね。

 
 「夏みかん酢っぱし今さら純潔など」 鈴木しづ子 
 個人的には、南海キャンディーズのしずちゃんがプレゼンした、この句が印象的でした。
 格好いい大人の女の句ですね~。

 もう一句、私の気に入った作品はこれ。
 「春は曙そろそろ帰ってくれないか」 櫂未知子 
 この句、情事の相手に対して詠んだ色っぽい内容のようですが、早く帰って欲しい単なる客人に対しても使えそうです。
 原作の枕草子にあわせて、春夏秋冬使えそうです。
 「夏は夜そろそろ帰ってくれないか」、「秋は夕暮そろそろ帰ってくれないか」、「冬はつとめてそろそろ帰ってくれないか」。
 高尚で風流な言い方に相手も気を悪くすることもなさそうな気がするのですが・・・。


 他にも、

 「青蛙おぬしもペンキ塗りたてか」 芥川龍之介
 可愛らしくてわかりやすいこの俳句がまさかの芥川龍之介作。

 「法医学・桜・暗黒・父・自涜(じとく)」 寺山修司
 これ、俳句?まさに、ナンジャコリャ!

 などなどが。


 俳句、始めてみようか!
 そんな気持ちになりました。


 早速、割と大きい本屋さんに行ったのに、俳句の本の品揃えがあまりにも少なかったことにショックを受けました。
 オススメの句集など、教えていただけたら嬉しいです。


 
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by chimamotto | 2010-01-06 17:40 | 俳句、短歌 | Trackback | Comments(2)