最近、短歌に興味をもったのですが、初心者なもので誰のどの歌集を読もうかと迷っている間に、4月になってしまいました。
そんな短歌初心者にピッタリの本がありました。
それは、
小高賢さん編集の「現代の歌人140」。
明治生まれの歌人から1970年代生まれの歌人の140人、各30首ずつが編集されているという、なんともお得な一冊です。
計4200首という膨大な歌がずらずらと並んでいるので、まだまだ全部の歌を読むことができていません・・・。
そんな中途半端な現段階で、気になった歌を紹介しますね。
わたくしの犬の部分がざわめいて春のそこかしこを噛みまくる 荻原裕幸
「わたくしの犬の部分」っていう所が好き。
春が来ると、ウキウキしてそうなっちゃうんでしょうね。
目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき 穂村弘 穂村さんのエッセイのファンでしたが、本業の短歌は初めて読みました。
エッセイの穂村さんそのままののんびりしてゆるくて可愛い歌です。
冬の始まりを感じる瞬間って、「ほんかくてきよ」って心の中で大騒ぎしますよね。
誤植あり。中野駅徒歩十二年。それでいいかもしれないけれど 大松達知 駅まで徒歩十二年。ありそうな誤植ですね。
思わずニヤッとしてしまいます。
「それでいいかもしれないけれど」という作者。私も、「それでいいかも」と思いました。
「お客さん」 「いえ、渡辺です」 「渡辺さん、お箸とスプーンおつけしますか」 斉藤斎藤 文句なく好きです。
コンビニで試してみたくなりました。
斎藤さんの作品は、これ以外も私のツボをついてくる作品がたくさんあります。
かなりブラックな内容のものもあったりして、ドキリとします。
リトルリーグのエースのように振りかぶって外角高めに妻子を捨てる 斉藤斎藤 「外角高めに妻子を捨てる」って?
深く考えると恐いのですが、読んだ瞬間は爽快感すら感じさせるところがすごいです。
じいさん動いてる歩道あるいてる子犬のような酸素をつれて 斉藤斎藤 この歌もかなりブラックです。
一見、ほのぼのした風景と思わせておいて、「子犬のような酸素をつれて」いるじいさんだったなんて。
今後、街角でこういう方とすれ違うたびに、この歌を思い出してしまいそう。
私がだらだらと何百文字も使ってブログを書いている間に、日本短歌界は、たった31文字でどんどん進化していたのでした。